加速度センサ3軸と地磁気センサ3軸の計6軸を使って端末姿勢(方位・傾き)を取得し、端末の位置と姿勢から実空間をソフト上にクリッピングできる。それにより、携帯電話で現在位置の周辺情報を取得して情報を把握できる。
 例えば“ぐるなび”とリンクしているデモ端末では、近くの飲食店を表示して、一番近くの店舗情報にアクセスできたり、SIP(Session Initiation Protocol ※プロトコルの1つでウィンドウズに搭載されているMessengerのようなもの)により、友人・知人の位置も画面上にリアルタイム表示ができたりする(もちろん不可視も設定できる)。これにより、いま誰がどこにいるか、誰が近くにいるかも把握することができる。
 既存に内蔵されている地図は、携帯電話の小さなディスプレイでは、ごちゃごちゃしていてわかりづらいが、表示するのが友人・知人と知りたい情報だけというシンプルなバーチャル実空間は意外と使いやすい。OpenGL ESを用いた高速描画で、直感的に360度地図を回すことができる。
 ユーザー・プレゼンス情報(移動状態)の自動推定も可能で、ケータイに搭載されている加速度センサとマイクGPSを用いて、いま歩いているのか、自動車なのか、電車で移動しているのかがわかる。これにより電車に乗ったら自動的に運行情報を取得して表示したり、子供がスクールバスに乗ったことを教えてくれたりできる。また、移動状態に応じた消費カロリーの自動推定も可能だ。歩く、走る、立つ、座るなど運動強度も推定する。
 さらに、地磁気センサにより、携帯電話を垂直にした状態から傾けると、地図データはどんどんズームアウトして遠くの位置を表示するようになる。

CEATEC JAPAN 2008 | Webマガジン | KDDI研究所、直感的ヒューマンインターフェースを開発・展示

iPhoneと次のAndroidで最も人気のアプリを見ると、端末内蔵のGPSチップを活用し、現在地に応じて情報をフィルターにかけてくれるサービスもある。GPSチップは現在地特定が得意だが、位置情報には他のテクニックも使える。例えばiPhoneは無線中継タワーを利用した三角測量、Wi-Fiポジショニング。どれも100%常時使える技術というのはないので、何個か別の方法を予備で備えておく方が賢い。

誰もあんまり話題にしてないことだけど、このWi-FiポジショニングはSkyhook Wirelessとの提携を通して実現できる。幅広い携帯にGPS、Wi-Fi、その他各種チップを多数製造しているBroadcomも、このSkyhookのWi-Fiポジショニング技術をチップに追加するらしい。そうなれば、より多くの携帯で位置情報ベースのアプリが楽しめることになる。

Skyhookでは全米に何百万とあるジオコード付きWi-Fiホットスポットの情報データベースを常時更新しているので、BroadcomのWi-Fiチップを搭載した携帯は、どの携帯からでもSkyHookのデータベースが利用可能となるだろう。

TechCrunch Japanese アーカイブ » BroadcomとSkyhook Wirelessが提携、Wi-Fi位置情報をより多くの携帯に

世界最大のWiFiコミュニティ“FON”を展開するフォン・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:アントニオ・フエンテス・アヤラ、以下 フォン・ジャパン)は、このたび、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン(以下SCEJ)※1との提携により、FONの無線LANアクセスポイント(以下 FONスポット)において、PSP(R)ユーザーであれば誰でも手軽にPSP(R)インターネットブラウザオフィシャルサイト※2に無料でアクセスができるサービス、PSP(R)「プレイステーション・ポータブル」×FON(以下、PSP(R)×FON)を本日2008年8月22日(金)より開始いたします。

PSP(R)「プレイステーション・ポータブル」×FON 本日2008年8月22日(金)よりサービス開始 / フォン・ジャパン株式会社 - japan.internet.com プレスリリース

MIT の Sandy Pentland 教授が行った実験について。その内容は、「MIT の学生100人に携帯電話を渡し、蓄積されたデータからソーシャル・ネットワークを割り出す」というもの。学生に渡された携帯電話には特別なソフトが仕込んであって、電話のやりとりや実際の近さ(Bluetooth で測定)などが計れるようになっていたとのこと。これならば通常の SNS のように「自己申告制」ではなく、より現実に即した交友関係が分析できるということで、「データマイニング」ならぬ「リアリティマイニング」という言葉が使われているわけですね。

POLAR BEAR BLOG: リアリティ・マイニング

既に fire eagle を活用するサイトの第一弾として、DOPPLR というサービスが決まっているとのこと。DOPPLR については Joi Ito’s Web でも紹介されているのですが、旅行計画を友人や仕事仲間と共有できるサービスのようです。fire eagle (によってもたらされる位置情報)をどう活用するか、詳しい解説はなかったのですが、現在地の近くに旅行中の友人がいるかどうかを確認する――なんてことが可能になるのかもしれません。

ということで、当然ながら「fire eagle の位置情報を活用するサービス」が増えないと話にならないので、現在はアカウントがあっても位置情報をアップデートするくらいしか使えない、とのこと(その位置情報取得にも、多少問題が発生しているようです)。また位置情報をどの程度プライバシーと捉え、企業に渡すことを不安に感じる人がどれくらい存在しているのか、という点もポイントですね。サードパーティーによるサービス開発が進まない、この種のサービスの存在意義を感じる人が少ない、などの理由で文字通り「火が消えてしまう」可能性も……?

ただ僕は位置情報を取得するアプリケーションを作ったことがないのでよく分かりませんが、fire eagle がミドルウェア的な存在になって、位置情報を活用するサービスの開発が容易になるという可能性もあるのでしょうか?であれば、位置情報取得は fire eagle 経由で、というサービスが増えてくるのかもしれません。とりあえずユニークな存在であることは確かなので、今後の発展に注目する価値はあるかも。

POLAR BEAR BLOG: 位置情報とプライバシーを両立させるfire eagle

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